こんにちは。
「現場がわかる建築士」の島袋です。
住宅雑誌や単価のからくり
住宅雑誌について
今日は、住宅業界の常識に踊らされないための注意点をお話します。
まず、住宅雑誌の言うとおりに家を建てると、お金をドブに捨てることになります。
これは、しょうがない話なんです。
そもそも出版会社は、住宅屋じゃないんです。
そして、こういう雑誌には、大手住宅メーカーなどが広告を出してますね。
本当のことは書けないんです。
さらに、住宅雑誌には、きれいな写真が並んでます。
明るくて広々としたリビングのソファーに、家族が笑顔で並んでいる写真。
もちろん、掲載された施主への心遣いから、値段は書いてません。
しかし、どの紹介例も、もっともらしいことが書いてます。
素晴らしい写真が、あなたを夢心地にし、購入意欲をかきたてるんです。
そして、「住まいづくりガイド」や「住まいづくりの豆知識」などの記事があります。
でも、こういう住宅雑誌や本は歯切れが悪いんです。
なぜでしょう?
それは、都合の悪い事が、なにひとつ書いてないからです。
「どの業者のどこが悪い」
ってことは、まったく書かれてない。
結局、きれいごとしか書いてないんです。
自己防衛策を学ぶ
つぎに、こういう雑誌や本をはじめ、建築業界の非常識を取り上げながら、
自己防衛策を紹介します。
この「自己防衛策」を学ぶと、多くのメリットがあるんです。
そのメリットの一部ですが、
- お金をかけずに出来る。
- 良い業者と、悪い業者が区別できる。
- 営業マンに、真剣に対応してもらえるようになる。
- 業者に、言いくるめられないようになる。
- 欠陥住宅を未然に防ぐことができる。
- 良い業者には感謝されるので、イキイキと仕事をしてもらえる。
- 余分な工事を、薦められなくなる。
- 良い業者に頼むので、アフターフォローも心配ない。また、万が一の時にも対応してもらえるので安心。
- 増改築やリフォームにも、応用できる。
ローコスト住宅についてですが、ただ安いだけではダメなんです。
「生涯、安全で快適に暮らせる、ローン返済を心配しなくていい低価格住宅」でないといけないんです。
安かろう悪かろうの家ではダメなんです。
つまり、ローコスト住宅を選ぶとき、どうやって安くしているかを比較するんです。
自己防衛策1
業界の非常識「どんぶり勘定」を否定する。
「一式いくら」という価格設定です。
まず、「どんぶり勘定」を分析しましょう。
例えば、押入れを造るとします。
大工さんが作業をスタートして、ストップウォッチで計測。
作業完了でストップ。
これが仮に4時間30分だったとします。
1日8時間を100とすれば、0.5625日です。
使ったのは材木とベニヤ板で6,240円。
つまり、押入れが一つ増えた場合は、その作業代と材料代が追加になるだけですね。
間取りが変わっても、合理的な見積りができるわけです。
これは、誰がしても同じですよね。
自己防衛策2
さらに詳しく調べてみましょうね。
まずは、大工さんに4時間30分かけて造ってもらうのが合理的かということです。
例えば、洋室の押入れの床がベニヤ板だとします。
部屋はフローリング、しかし押入れはベニヤ。
もし、押入れの床をベニヤからフローリングに変えれば作業代は減るでしょう。
この減った作業代と、ベニヤとフローリングの差額を差引し、総合的に判断するわけです。
もちろん、品質と耐久性に問題がないのが前提です。
これはほんの一例で、標準的な家では、その検討項目数は一万以上にも及ぶんです。
でも、そのひとつひとつが大きなコストダウンにつながるんです。
自己防衛3
業界の非常識「自由設計」に、合理的な設計を取り入れる。
ひとつひとつの工事を検討することで、コストダウンできることはわかったと思います。
じゃ、どんな家でも坪26万円で建てられるのか?
残念ながら、そうはいきません。
例えば、鳥になって、家を真上から見たとします。
同じ床面積でも、真四角の家と長方形の家では、柱の数が違うんです。
プランが複雑になればなるほど、材料費も手間も増えてきます。
だから、正方形の家が一番安く造れるんです。
自己防衛4
次は、チラシで表示される「坪単価」でどこまでできるか、それを知っておく必要があります。
ローコスト住宅の場合、広告通りの値段で家は建ちません。
なぜかといえば、40坪で、四角で総二階の家を標準タイプとしているからです。
もちろん、水回り設備や、必要最低限の照明器具などは含まれた金額です。
普及している材木はメートル単位で売られてます。
昔の尺貫法で建てると無駄がでるので、メートル単位で家を設計します。
同じ本数の材料でも、切らないので部屋も広く出来ます。
このようにして価格を下げているので、間取りを複雑にすると高くなるんです。
少し変わっても、価格に反映されるんですね。
表向きは安いが、規格から外れれば外れるほど高くなり、
なんだか騙された気持ちになるかも知れません。
しかし、これは、やむをえません。
品質を維持しながら低価格を追い求めた結果なんですから。
むしろ、合理的な計算なので、「どんぶり勘定」ではないですね。
正直者がバカを見る
正直な値段をチラシにのせれば、電話してくれないんです。
ですから、チラシの値段だけで判断しないでくださいね。
つまり、ローコスト住宅で気をつけることは、規格品に、あなたの要望を入れた後の金額を知ることなんです。
スーパーのチラシとは違います。
見かけの値段だけで判断するのは、危険なんです。